中国の小中学校で「有害アプリ」に関して行政が検査を行うことに

目次

1. 全面的な検査の実施

地方の各レベルの教育行政部門と小中学校は、わいせつ、暴力、オンラインゲーム、 商業広告等の内容およびリンク、あるいは学業の負担を増やす宿題の回答検索や成績順 位の公表等の機能を備えたアプリの利用状況を検査する。

これらのアプリの利用が発覚した場合、即時使用を停止し、関連する業務を取りやめる。さらにアプリを削除すると共に、関連する微信(WeChat)の公式アカウント(微信公衆号)も削除する。

違法性が疑われるアプリや微信公衆号は管轄のネットワーク情報管理部門および公 安部門に報告する。保護者に対し小中学生のアプリの使用は慎重に行うよう様々な手段で啓蒙する。

2. 学習系アプリの審査実施

学校で使用する学習系アプリの届出審査制度を樹立する。学校と教育主管部門の審査 同意がなければ、教師はいかなるアプリも学生に使用を薦めてはならない。

アプリの選択においては「教育教学に有効、かつ教師の作業と学生の学習の負担を増

加させない」ことを原則とし、利用するアプリの数を厳しく管理する。学校で使用するアプリは学生から使用料を徴収したり、学生を通じて関連費用を徴収したりしてはならない。

3. 学習系アプリの日常的な監督管理

各地の教育行政部門と小中学校は日常管理監督制度を定める。届出審査を経ていない学習系アプリは学内での使用を一切禁止し、課外で全員に使用させたり、使用を薦めた りしてはならない。

使用するアプリの定期検査を行い、有害な情報を発見した場合は速やかに対処する。 学校と教師はアプリを使って学生の成績や順位を公表してはならない。違法行為やずさんな管理が認められた教育行政部門、学校、教師には厳しく責任を問う。

●原文(中国語)

http://www.cac.gov.cn/2019-01/03/c_1123939159.htm

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